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雑記

ジニス様の正体とその心理について、兼業カウンセラーが好きに語ってみたよ

更新日:

先日ついに最終回を迎えたテレビ番組「動物戦隊ジュウオウジャー
戦隊ヒーローモノをみたのは実は30年くらいぶりなのですが、すっかりハマってしまい、先日最終回を視聴しました。柳美稀がカワイかったです(余談)

そこで今回はジュウオウジャーの前に立ちはだかる悪の親玉「ジニス」(以下ジニス様)
について、兼業カウンセラーが心理面中心に好き勝手語ってみようかなと思います。

僕の本業はシステム開発の人で、カウンセラーとしては家族問題や生き辛さ、DVやモラハラ等について、加害者被害者関係なくお話を聞かせていただき、支援しております。

その特性から「カウンセリング・エンジニア」とか
「メンズカウンセラー」とか「ヲタカウンセラー」とか名乗らせて頂いてます。

ご注意

ジュウオウジャーやジニス様の細かい謎とか設定とかはある程度端折るのですが、その正体等の重大なネタバレは多く含みますので
まだ最終回を観ておらず、視聴前に内容を知りたくないという方はお気をつけください。

さて
まずは、基本的な前提知識を簡単に共有しておきましょう
(知ってるよって方は「ジニス様の正体」まで適当に読み飛ばしてOK)

「動物戦隊ジュウオウジャー」とは

ほんとにザックリ言ってしまうと
だいたい5人組くらいの変身ヒーローが、地球を侵略してくる悪の組織と戦う物語。
テレビ朝日系列・毎週日曜日朝7:30~8:00の30分放送で、1年間(大体全50話程)をかけて物語が紡がれていきます。

この手の番組は「スーパー戦隊シリーズ」として1年毎に全く別のヒーロー・物語になり
なんと40年続いているそうな。僕も子供の頃に、よく観ていた記憶があります。

今回のジュウオウジャーは40作品目という、記念すべき作品にもなったわけなんですね。
基本的に子供向け番組とされるスーパー戦隊シリーズは、最近は大人が観ても楽しめる作りとなっている事が多いそう。
関連するおもちゃを売り上げる為に、財布を握る親世代の心を動かす様に作られてるという話もあるそうですが、本当なんだろかw

ジニス様とは

40作品目となる「ジュウオウジャー」の物語において地球を侵略する役どころである
悪の組織「デスガリアン」のオーナーという立ち位置なのが「ジニス様」
所謂「悪の親玉」という役割となります。

その姿は、珪素生物を思わせる無機質な体躯
常に余裕を感じさせる落ち着いた物腰
穏やかな口調・丁寧な言葉遣いながらも、下等生物は無残に散って自分を楽しませる存在だと言い切り、平気で命を蹂躙する冷酷さと残虐さ

ある種、不思議な魅力を感じる人も多く
丁寧な言葉で部下とコミュニケーションをする様子から「理想の上司」と感じる視聴者も多かったとかなんとか。

そんなジニス様は、宇宙の無法者「デスガリアン」を組織しそのオーナーとして君臨。
様々な惑星で「生き物をどれだけ残虐に殺すのか」を競う遊び「ブラッドゲーム」を企画・遂行していきます。
星の生物がいたぶられて行く様を、宇宙船「サジタリアーク」から眺めて一杯傾けるというのがご趣味。

これまでに99個の惑星を破壊し、記念すべき100個目の星を地球に決定し
50話近くをかけて、様々な部下(プレーヤーと呼称される)を送り込んでいきます。
(チームリーダー等については説明省略)

「ブラッドゲーム」を遊ぶ「プレーヤー」はだいたい
そこそこの戦闘力を持った人語を話す怪人・怪獣みたいのと
やたらめったら多く沸いてくるけど、戦闘力はあまりない戦闘員「メーバ」で構成されています。

「メーバ」は出て来るそばから、ジュウオウジャーに蹴散らされ
人語も話せず「チャリーン」とか「プルプル」と鳴く?のがなんだかコミカルな存在ですねw

で、まあ1年かけてどんどこプレイヤーを送り込むんだけど、その過程で部下も大体全員倒され
物語終盤でついにジニス様が戦場に出てくる…という大体のスーパー戦隊シリーズにおいての定番進行となっていきます。

ジニス様の正体

さて、悪の親玉はどの作品でも大体、戦隊ヒーローを圧倒する戦闘力を誇るのですが
まあなんだかんだでヒーロー達の力を合わせてとか、愛の力とか、地球のパワーとかゴリ押しとか、なんやかんやで逆転され
最終話でヒーロー達に殺されるというのが定番の存在。

劇中でも大きな進化を遂げ、こんな奴どうやって倒せるんだよ…と絶望に打ちのめされるヒーロー達と視聴者ですが
最終回での最終決戦において、その正体が明らかになります。

動物(鷲・ゴリラ・鯨)の力を与えられた青年、主人公「風切大和」は鷲の視力で
ジニス様が「メーバ」の集合体と看破します。

元々は「下等生物」として蔑まれていたメーバがどういう変異を遂げたのかは判らないんだけども
どうやら、ブラッドゲームの対象となった星の力を取り込み、進化を続けていたというのが真相らしいんですね。

で、そんな正体を知られてしまったジニス様は、それまでの余裕を完全に無くし激高。
ここからの最終決戦におけるジニス様の行動や反応について、色々と考えてみたいと思います。

はーーーーーーー前置き長かった!
ここからが、ジニス様語りの本題となります。

ジニス様が抱える自己不一致

自称「高位であり、最も強く、美しく、気高い生物」であったはずが
実は、自らが蔑んでいる下等生物の集合体であったという正体を知られたジニス様。

そんなジニス様はいつもの余裕は完全に消え去り
正体を知られたからには生かしてはおけぬと、激しい攻撃を繰り出してきます。

この辺りは、自己不一致と自己矛盾に対し、自分からではなく、外部要因として向き合わざるを得なくなり…
その結果、精神の安定が一気に崩れてしまったんだろうなと思えます。
自分のルーツに関して、完全に見ないふりというか、そもそも受け入れられなかったのかなあと。

そりゃ、下等で醜い自分なんて見ない方が楽だものねえ。
だからこそ、自己の存在があやふやであり
「高位で強く美しい自分」に縋る事で自己を保っていたのかもしれないですね。

自分のルーツや醜い自分に関しては、いつかゆっくりと蓋をあけ
時間をかけて受け入れるという道もあるにはあるんだけど、ジニス様の不幸は
進化により力を手に入れてしまった事。

力を振るうことで、下等生物ルーツの自分に向き合う事はしなくて済むのですが
それはエスカレートしていっちゃうんですよね。
いくら力をふるって、下等生物に対する優越感を楽しんでいても
その内に満たされなくなり、更に力を望んでしまうというね。

果てには、それ以上の力でもって破滅しちゃうってのが見えてるんだけども…
自分を受け入れる事が出来ず、力に縋ってしまったジニス様には、それ意外の道が既に無かったようにも思えます。

部下の行動を同情と捉える認知の歪み

そんなジニス様の正体を知ってしまったのは、敵であるジュウオウジャーの他にもう一人
「デスガリアン」最後の生き残り、ジニス様の秘書を務める女幹部「ナリア」さん。
ジニス様への忠誠心はデスガリアンという組織の中でも間違いなく1番高い彼女。

ジニス様の正体を知ってしまい、その自己不一致や葛藤をすぐに見抜いてしまったナリアさんはジニス様に寄り添い

「お辛かったのですね…でも私はジニス様がどのようなお姿でもついていきます」
という様なセリフでもって、ジニス様に共感と寄り添っていく決意を伝えます。

割と地球人女性的な共感を見せる異星人?女性。
地球人男性でもグラッとくるかもですね(笑)これで少しジニス様も落ち着かないかな?
と思ったのもつかの間

ジニス様は、自らを受け入れる姿勢を見せるナリアさんを斬り殺してしまいます。
ナリアさんの決意を、自らが1番嫌うという「同情」と捉えてしまったという事です。

ああ…なんてことを…。
まあ、自己不一致を抱えたジニス様にとっては
他者からの共感・受容を歪めて捉えてしまい、弱く不一致を抱えた自己を守るために
心理的な防衛行動という形を取ってしまったのかな、と僕は思いました。

ナリアさんが倒れ、戦いは孤独なジニス様とジュウオウジャーの激突となっていきます。

「この私が!?」発言に見られる危うい?自己信頼

ジュウオウジャーに限らず、大体において物凄く強い悪役がピンチの時や死に際に

「(めちゃくちゃ強い)この私が(負けそうor負けるだなんて)!?」

という意味合いで使われ、割と定番のものだったりしますよね。

ジニス様もその定番に漏れず、最終決戦で劣勢になるにつれ「この私が!?」というセリフを
ざっくり数えて3~4回程発してた様に記憶しています。

僕としては、そこが印象に残ったんですよね。
死に際だけじゃなくて結構「この私が!?」のセリフを多用してるよねって。

そこで、ジニス様のおっしゃる「私」とはなんだろうと考えたんですよ。

「私」という要素はジニス様にしたって(ジニス様が言う所の)下等生物である人間にだって
1つしか存在しないということはありえません。

ペルソナという意味で、社会やプライベート・家族と他人と・様々な場面において、人は様々な「私」を使い分けているだけでなく
それぞれの場面抜きでも「強い・弱い私」「健康・不健康な私」「○○が好き・嫌いな私」
そりゃもう数え切れない程、1人の内には「私」が沢山存在し、それがまあ大体は統合されているんですよね。
それを占める割合が多かったり、自分で強く意識している部分が自己紹介等でまず出てくる「私」とも言えるでしょう。

それを踏まえて、ジニス様の自認する「私」とはなんだったのかなと考えてみました。

自分の「(戦闘における)力がある私」「デスガリアンのオーナーという地位を持つ私」においては絶対的の自己肯定と自己信頼があったように思えますね。
しかし、自分のルーツであり、自分の存在そのものでもある「卑しい存在であるメーバの集合体である私」は、前述の通り蓋をしたままなので
ジニス様の「私」というのは非常に危ういバランスではなかったのかと考えます。

つまり、劇中で話した「この私が」という「私」は
「力」と「地位」という要素のみの「私」であり
「自身のルーツ・存在」については加味されていない。

ここらへんに危うさを感じるんだよね。

ジニス様に別の道は無かったのか

さて、これまで語ったとおり
かなりリアルな人間心理をお持ちのジニス様。
彼には他の道、他の人生(?)は無かったのでしょうか?

個人的には、自らのルーツや弱さ・醜さを受け入れ
力にすがらないという選択を出来れば、ジニス様にはまた違った未来があったのかもしれない
と、僕は勝手に考えてしまいます。

勿論、それにはジニス様お1人では難しい話。
ジニス様の葛藤を解きほぐし、対等に接することが出来、ジニス様の方から自己のルーツが語りだせる
そんな他者が必要だったのかもしれません。

対等な存在といえば
最終話2回前で散っていったチームリーダー「アザルド」が1番近かったのではないかとも思えますが
問題は、アザルドも破壊やら殺戮を楽しむ性分であったのと
ジニス様自身が「対等な相手」を拒否してしまったことでしょう。

アザルドは物語終盤でジニス様に対し
「これからはお前と対等だぜ」と言い放ちますが、その際のジニス様の様子はすこしおかしな点があったように思います。

ジュウオウジャーと戦うアザルドに対し、ジニス様はパワーアップのためのアイテムを施すのですが
パワーアップと引き換えにアザルドは、その記憶と理性が破壊され、タダの怪物と変貌してしまいます。

ここから考えられる事については
ジニス様にはまだ、対等な相手を受け入れるという心理的余裕が無かったのではないかなと。
それほど、自己不一致や葛藤が大きかったという見方もできるでしょう。

それほどの葛藤をもつジニス様が別の道を歩むのは並大抵のことではないでしょう。
ここまでくると、一度どん底に落ちて這い上がるという事から見えてくる事もあるのですが…

下等生物であるジュウオウジャーにぼっこぼこにされて
どん底という瞬間はあるにはあったのですが…その次の瞬間に必殺技で殺されちゃいましたからねえ(涙)
番組の都合上、戦隊ヒーローに悪の救済は難しいことですし、なんとも悲しい結末となってしまいました。

いやまあ、ジニス様ほっといたら地球自体が滅ぼされてたので、地球の生き物にとっては危機回避できたわけなんですが。
地球に来る前に、ブラッドゲームを始める前に、なんかこう、支援力のある宇宙カウンセラー(?)にでも出会ってたらなあと思わずには居られません。

ジニス様。R.I.P

実は現実にもジニス様は沢山いるんだよね

さて、ジニス様についてここまで好き勝手に語ってみた訳ですが…

これらの問題はなにもジニス様だけの問題では無いような気がしています。

弱い自分を直視しない為に力と地位にすがっているというあたりは
まあ言ってしまうとDVやらモラハラやらデートDVやらをしてしまう人の心理状況に近いものを感じてしまいました。
まあこの辺は僕の専門に近いというだけなのですが。

実際は、他の犯罪、特に無差別殺人なんかについても、ジニス様と似たものを抱えている人って結構いるんじゃないかな?とも感じています。

そんな当事者の多くは男女限らず、力を求め…この社会ですと
「社会的地位」とか「経済力」とか「知識力」
はたまた「周りから認められるような仕事をしてる」とか「有名だ」とか
自分の受容をする前にそういった「力」に縋るというのがよくある話。

また、そこまで行かなくても、人はどこかでジニス様を持っているのかもしれません。
ブラッドゲームを始めてしまう前に、他の色んな道もあるんだよというのはお伝えしていきたいなあと思うところです。

カウンセラーや僕じゃなくて全然良いので、対等に、自分を伝えて受け入れてもらう事と
他の誰かを尊重し受け入れる、そんな体験を多く持てれば…と願わずには居られません。

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