先日、日曜日は久しぶりに朝から銀座。
ここ2年程、月イチで通っている「銀座ワーク」に行ってきました。
銀座ワークってなんぞ?
家族観葛藤や問題を抱える人達が集まってグループワークをしたり
カウンセリングを受けたりするイベント。
ファシリテーターは「日本家族再生センター」の味さん。
毎月、京都から夜行バスでいらっしゃってます。毎度毎度、凄い体力だと思う…。
問題というのは大抵はDVとかモラハラとか。不倫やなんやかんや、ACもアリ。
男も女も、被害者も加害者も一同に集まっちゃうんですよ。
別居中の夫婦や調停・裁判を控えた方も多くいらっしゃるのですが
加害者である男性 だけではなく 加害女性も来られます。勿論被害を受けた男性や女性も。
世間では「加害者は男・女は被害者」なんてステレオタイプな言説がまかり通っているけど
蓋を開けてみると、女性も加害してしまってしんどいなんてのは少なくありません。
で、こういう人達が一室に集まるなんて危険だー!なんて言う人もいるだろうけども
不思議なことに、問題って起こらないんよね。
このあたりは援助者のスキルによるものが大きいのかな。
簡単に銀座ワークの流れをざっと説明すると…
大体朝から昼過ぎまで、ミニゼミとして心理や家族観の歴史等々についておべんきょしたり
ちょっとした(後々大きくなる)気付きが得られるグループワークしたりってのが恒例。
昼過ぎ以降は、個別カウンセリングがあったり
参加者同士が思い思いにコミュニケーションを取ったりという自由な時間。
遅くまで残っている人は22時くらいまで居たりします。
このあたりのワークの流れは後ほど詳しく。
最近の銀座ワーク事情
人数としては、今では少なくて10人弱で多ければ20人超。
男女比は最近半々か、男性がちょい多め。くらいかな?
あ、乳幼児も含めた子供含めればもっとかな(子連れOK)
自分が繋がった当初は味さんも含めて3人とか4人だったのが…
ここ2年で徐々に徐々に増えてきたんですよね。
参加費は、1日どっぷり居つくしてお一人様2000円。実際安い。
あと、このワークはゆるい。カップ麺すすりながらワーク参加しててもOKだし
1~3歳くらいの子供がわーきゃー言いながら走り回ってたりする。
こんなとこ、全国探してもここだけなんちゃう?
自分は繋がってから大体2年弱くらい。加害者としてね。
参加を続けてきた事で、自分の抱える傷やら問題やらが癒やされたり変化・昇華したりして
すっげー楽になれたし、ある程度脱暴力出来たんちゃうかなあ。なんて今では思ってます。
ハッキリ言って、今度記事にする予定の
「DV加害者更生プログラム」なんてのよりもよっぽど効果あると思うよー。
というか、ありゃダメだ。更生どころかもっと危険になりかねない。実際受けたから判る。
まあ、そんな経緯も有りながら、どつぼから這い上がったからこそ、自分も支援に携われる様になったのだと信じたいなあ。
さて、以下はワークの詳細を書ける範囲で。
ワークの朝・ミニゼミ
朝9時から。この時点で20人くらいの参加があり。
ファシリの味さんが講師となっての、1時間くらいのおべんきょタイム。
今回は類人猿の家族観とか、歴史や宗教からみる人類の家族観等の講義
なかなか文字に起こすのは大変になるんだけども
近代の日本の家族観って、つい最近(明治)くらいからの話であって
それ以前の家族観って今考えるとかなり緩かったんだぜー!というようなお話。
夜這いの風習とか、誰と誰の子、とか関係なく子供は村の子…なんて考え方とか
日本の性観念についてなんかも。
この辺気になる人は、漫画で気軽に学べるものがあるのでオススメしておきます。
[花園メリーゴーランド]
「夜這い」や「婦人会」の風習が残る村に迷い込んでしまう話
午前ワーク・家族ってなんぞ
家族ってなんじゃろねって言う事を改めて再確認してみる
参加者それぞれが、自分が思う「家族の定義」を書き出して、それを他の参加者と共有するという流れ。
結構みんな違うんよね。一緒に住んでれば家族…とか血が繋がっていれば家族…とか
家出少女がどっかのおっさんの部屋に転がり込んで、一緒に生活している場合も家族と言えるんかなあ?なんて話にも広がる。
自分の解釈では、家族ってのは相互互助によるものと信頼・安心が1番大きいかなあ。なんて思ったので、そのあたりを共有させて頂きました。
あと、価値観の話にもなり、それがかなり面白かった。
例えば夫婦はそれぞれ別の価値観の中で育ってきた場合が多いので
夫婦…というか家族って基本異文化コミュニケーションになるんじゃね?って。
つまり家族とは異文化コミュニケーションにも取れるし異文化融合?とも取れるのかなあなんてね。
これだけの人数でこれだけ違う解釈が出て来るっていうのを体感できるのが、こういうワークの面白いところなんだよね。
なんというか、意見や価値観が違ってもこのワークの場では問題なく皆コミュニケーション取れてるってのは、すんごい安心感をくれるんよね。
僕は初めて参加してくださった人に
「ここは常識教とか普通教とかいう宗教の教義には囚われなくてええねんでー」みたいな事を伝えさせていただきました。
このワークは家族観葛藤を抱えていなくても、まあ例えばブラック会社でしんどい思いしてる人なんかが繋がってきても面白いんじゃないかなー。なんて思います。
あの辺の人たちって、ある程度必要な事とはいえ
「普通教」「常識教」の敬虔な信者だったりしますから…w
「会社教」になるとさらに厄介になってきますが。まあその辺はまたその内。
お昼は思い思いに食事したり話したり
今回は皆で近くの中華屋で。
僕はラーメンとチャーハンのセットをいただく。
また炭水化物祭やってもた。うぷー。
思い思いに話を楽しみながらの場
驚いたのは、まさかこういう場所でペルソナ(心理用語でなく、ゲームの方)の話するとはおもわなんだ
やっぱ今売れてるんよね。ついついペルソナ5を始めとしたゲーム談義もしつつ。ちょっと楽しかった。
長くなりそうなので後編に
っと、ココまで書いて
全部書くとかなり長くなると感じたので、ここらで切って
続きは次の記事にしようかと。